こんにちは、副院長の吉井浩子です。
昨日の日曜日は、横浜にムーシールドという装置の講習会に行ってきました。
これは、3~5歳のお子さんの受け口(反対咬合)の治療器具です。
3歳児健診で反対咬合は4~5%の割合で見つかりますが、「しばらく様子を見ましょう」といわれる場合が多く、私自身もそのように言ってきました。
しかし、自然に治る率は低く、反対のかみあわせの状態だと、下あごはより成長しやすく、上あごは成長が抑制されやすい、という影響があるのは事実です。
3歳からの反対咬合の治療器具はムーシールドの他にも存在しますが、複雑な形態をしており、お子さんにとって使用の負担と高額な費用がかかってしまいます。また、それを頑張ったとしても、体の成長とともに顎も成長しますから、しばらくしてまた再治療が必要になってくる場合も多くあります。
そのため、「しばらく様子をみましょう」になっていたのです。
今回勉強してきた、ムーシールドというのは、寝ている間にお口の中に特殊なマウスピースを装着して治す方法で、3歳から治療することができるというものです。
1年以内に効果があり、9割が改善していくようです。
慣れるまで練習は必要ですが、子供にとって大きな負担にはならないとのこと。
この装置は筋肉のバランスを整えることで、不正咬合を治すというもので、
歯科医師の診断のもと、しっかり使用することができればかなりの効果が期待でき、学会などでもその効果がは認められているようです。
(2008.3.8のスマステーションでも特集が組まれていたみたいです)
また、たとえ再治療が必要になったとしても、その治療が楽になる傾向があり、
上記の早期治療と比べても安価に、お子様にとっても楽に行えます。
今回の講習会かなり勉強になりました。
今後、当院でもこの治療法を行っていきたいと考えており、準備をさっそくすすめています。
興味深い記事をありがとうございました。現在の仕事柄小児を診ることは、あまりないのですが患者のためにいい治療法を知ったり導入したりすることは、必要だと考えております。時々、拝見させて頂きますので、よろしくお願い申しあげます。