こんにちは、吉井歯科医院 吉井浩子です。
「乳歯が抜けないのに、永久歯がはえてきた」という歯のトラブルは、年長から、小学低学年くらいの子供たちの、特に下の前歯によくみられる現象です。
最近の子供は、顎が小さくなっているなどのため、本来は乳歯の真下で、乳歯の根っこを吸収しながらはえてくるべきものが、少し舌寄りの方から出てきてしまったため、うまく乳歯が抜けない状態です。
長い期間そのままにしておくと、
◎二枚歯の状態で汚れがたまりやすく、虫歯や歯ぐきの炎症をおこしやすい。
◎永久歯が舌寄りの位置になり、歯並びが悪くなる。
ことが考えられます。
でもこの状態を見つけたとき、すぐに焦る必要はありません。
少し乳歯が抜けるのが遅れて、内側からはえてきていても、
乳歯が抜け、スペースさえあれば、
永久歯は舌と唇の力によって、本来の位置に動いていきます。
まだ永久歯がちょこっとはえてきたばかりであれば、
二週間くらい様子を見て見ましょう。
二週間様子を見て、その時点で、ずいぶんグラグラしてきているならば、もう二週間くらい様子を見てOK。自然にはえかわる可能性大です。
グラグラしてきていないときは、歯医者さんに行って、状態を確認してもらい、必要ならば乳歯を抜歯してもらいましょう。
またグラグラしていたのに、二週間たっても全然状態が変わらない時は、本人がグラグラしていると痛いので、無意識のうちに、前歯で食べるのを避けて、大事してしまっているのかもしれません。
そんな時も歯医者さんに行って、抜いてもらって、スッキリしちゃいましょう♪